Monologue

日々感じたことをコツコツと。

Have a good dayの魔法

「Have a good day.」

海外に行った時などに聞いたことがある人も居るだろうか。

この言葉は私のここ半年の本当に素敵だなと思う言葉。この言葉の後に続くのは

「You too.」

英語圏では、お店などで会計を済ませると当たり前のようにこの会話が繰り広げられる。直訳すると、「良い1日を過ごしてね。」「あなたもね。」といったところで、一時を過ごしたにすぎない人に対して、相手の楽しい1日を願ってあげられるなんて、とてつもなく素敵!と毎回胸が踊ってしまう。もちろん、日本でいう「おはよう」「いただきます」のような、ごく日常的な言葉なのは知っているが、こんな言葉が日常的なあいさつになっていること自体が素晴らしいなと思う。

この会話が好きすぎて、私が外国人を接客する時に、必ずドア先までお見送りし、「have a good day.」と声をかける。もちろんみんな笑顔で「You too!」と言ってくれる。その笑顔だけでその後の仕事も頑張れる。

この言葉にはいろんな含みがあるなと思う。単に「仕事頑張ってね。」や「ほどほどにね。」といった言葉もかけてもらえないよりは嬉しいものだが、相手のモチベーションはその時々によって違う。めちゃくちゃ頑張りたい時もあれば、今日は疲れてしまってるなという時も。その点、この言葉は万能で、素直にあなたにとって良い1日になるようにという意味。頑張りたい人は頑張ってね!と言われているように聞こえるし、ちょっとお疲れぎみの人にはリラックスしてね。という意味になる。これだけ含みのある言葉だからこそ、私の心にも刺さるのだろう。

この言葉、大切にしたいなと思う人や素敵な出会いだなと思う人には積極的にかけていきたいなと思うのだが、日本語ではなんて声をかければいいのだろう。お店なら、「こちらこそ!」とまず言ってみるといいのかもしれない。「ありがとうございましたー。」はみんな店員さんのマニュアルのように使われているし、声をかけやすい気がする。こちらこそだけだと、なんだか言葉足らずで言いづらい気がするが、「こちらこそ」と言ったら、枕詞のようにその後美味しかったです。とか可愛いものに出会えて嬉しいです。とか、一言添えられるような気がする。コンビニやスーパーとかだとちょっと難しいけど、ああいったスピードと正確性を求められる職場こそ、本当は声をかけてあげたい。せめて目を見てありがとうございます。は言うようにしよう。職場なら、今日も1日良い1日を過ごしましょう!とかでもいいのだろうか。なにか、「Have a good day.」ほどの軽さと威力を感じない…。いい言葉探しをしたいものだ。

世の中的によく言われていることではあるけれど、笑顔もこの言葉に匹敵する力を持っている。笑顔を向けられると自然と人は笑顔を返すし、お互いに穏やかな時間が流れる。これは接客していて本当に感じることで、満面の笑顔で接客すると無表情だった人も口角をあげる。試しに朝早い職場のメンバーに対してもやってみたところ、みんな少しだけでもテンションが上がる。自分が接客される立場の時も同じで、メニューをもらう、オーダーをするなんて何気ない業務的なやりとりも、笑顔で目を見てやりとりするだけで、スタッフの笑顔を引き出せる。相手が笑顔になると自分も嬉しくなる。手っ取り早くて、自分も周りもハッピーにできる方法。みんなにもオススメしたいし、自分自身もこれだけは最近自然と意識するようになってきた気がする。

たぶんこれは、一緒に過ごす人が変わったからで、今お世話になっている女性のマネージャーや外国人の職場の友達。普段一緒に過ごすピーターパンのような友達、長年私に寄り添ってくれている親友。この辺りの影響が大きいなと思う。本当に良い気づきだなと自分で思う。

少し前までマキコニクソンさんの本などを読んで、どうやったらHappyポジティブ思考になれるかすごく考えていたけど、環境が変わり、付き合う人が変わったら、そんなこと頭で考えなくても自然に手に入れられるようになった気がする。逆に今まで心地いいと感じていたはずの人間関係と距離を置きたくなったりしていて、知らぬ間に私自身が変わっていっているのだなと思う。そして変わりたいと環境を変えてきた自分には、愛情いっぱいのハグをあげたい。自分の毎日を諦めない姿勢は、私の大きな長所だと思う。自分に期待することを止めない姿勢はずっと貫いていきたい。

話が脱線したが、こんな背景もありながら私は「Have a good day.」「You too.」の会話を続ける。日本語でも同じような会話ができるように会話を意識する。Have a good dayの魔法に魅せられながら、みんなと幸せになっていきたい。